ワルツ

ペンを持つと

わたしの中の言葉たちが恥ずかしがって引っ込んでしまう

頭を抱えていると

彼らが様子を窺うように窓の隅から覗いてくる

そんな彼らを甘い香りで誘おう

出てきたところで彼らを文字化してしまうんだ

 

こんなことをしなくても出てきてくれればいいのに

そしたら世界は変わるのか

みんなの言葉が自由に踊れたら

良い方向に向かうのか

それとも

悪いところへ行ってしまうのか

今はまだわからない