鏡
電車の窓に映る自分を見た
片手には通信機器のようなもの
隣のひとも
その隣のひとも
そのまた隣もそう
みんなして熱心になにを見てるんだい
わたしは瞑想でもしてやろう
きっと誰も見ていないから
みんな自分に精一杯でね
方針
思ったことを
思ったときに
思った通りに
書き殴れるならば
それを受け止めてくれる人も
どこかにいるんじゃないだろうか
少しくらい毒を吐いたって
いいんじゃない
赤面
私のことなんて
ましてや過去の私なんて
だれも気にしてない
気にするはずもない
だから忘れよう
なんて言えたらいいのにね
どう思う
死にたい
別に私がいなくなっても
だれもって
ふいに思うんだけど
どっかで聞いたなこのセリフ
そうかこの気持ちも
受け売りか
角度
夢を見た
上も下も右も左も
どこを向いても真っ青で
ひとりぼっちで悲しかったけど
起き上がってみたら
いつもと変わらない風景で
そうかこれが
青空か
気遣い
傷ついているひとに声をかける
それは世にいう慰めで
本心だとしても
こころの核には届かなくて
他人から吐き出された言葉は
しょせんそんなものだから
そんなものなのに求めてしまうから
だからわたしは今日も空っぽ